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2008年12月15日

苫米地英人『IQ200になる習慣』

苫米地英人『IQ200になる習慣』の紹介です。

IQ200になる習慣IQ200になる習慣
苫米地 英人

東洋館出版社 2008-11-18
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 実は私、ドクター苫米地の大ファンです。出版されている本はすべて読んでますし、フォレスト出版が出しているDVDもちゃんと持っています。

 ですから、苫米地英人という著者について予備知識なく読んだ人に比べて、評価にバイアスがかかっている可能性があります。というのも、苫米地先生自身もブログで仰っていますが、彼の著書は相補的といいますか、いくつもの本を併せて読んでいくとより深い理解・新しい視点を得ることが出来る。そういう書き方をされているからです。
「この主張はあの本で書かれたことが背景になっているんだな」「あの本で言っていたことは、こういうことだったのか」みたいなことが、苫米地先生の著書を読んでいると頻繁に起こります。

 この『IQ200になる習慣』も同様です。

 ドクター苫米地が昨年のテーマにあげていた「抽象度」に関する部分と、今年のテーマである「スコトーマ」に関する部分がうまく組み合わせられ、IQを上げるためにすべきことという具体的なレベルに落とし込まれています。

 本書単独でも自己啓発・能力開発書として面白いものになっているのですが、やはりこれまでの苫米地先生の著書を読んでいなければ、『IQ200になる習慣』の重厚なバックボーンは理解できないでしょう。

 さすがに全部を読めというのは酷なので、あえて1冊だけ挙げるなら頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法~と一緒に読むのが良いと思います。


目次

Step 1 頭がよいとはどういうことか?

IQが上がるとどうなるのか?
吸収力が最も高いクリティカルエイジ
子どもは英語を短期間でマスターする
受験勉強は立ち止まった勉強だ
「その気」になれば受験勉強は簡単!
ドリルの役目は老化防止だけ?
考える暇を与えないテレビ


Step 2 IQを上げる方法と習慣

まずは運動でドーパミン
簡単!子どもの脳の活性化
抽象度を上げるということ
ものごとを抽象化できる思考
常に疑問を持つ習慣を
子どもには何でもかんでも説明させよう!
抽象度を上げてくれる習いごと


Step 3 自然に勉強したくなる脳を作ろう!

勉強に「努力」と「根性」は必要ない
セルフイメージで快適空間を作る
タイガー・ウッズが勝ち続ける理由
自分にとって高いステージを設定する
いつでもどこでもコンフォートゾーン
勉強をしたがる脳の作り方
勉強と快楽を結びつけよう!
要注意!夢を壊すドリームキラー


Step 4 IQが上がる読書法

読書は知能の体力づくり
ジャンルを設定せずに読む
今売れている本を大量に読む理由
疑問を持って理由を考える読み方
興味のある分野の本に手を出すタイミング
子どもには本の役割を正しく教えよう
ハイパー立ち読み術


Step 5 IQを最大限に活用できるテクニック

IQをいかす能力を引き出すディベート
日本のディベートが海外で通用しない理由
ディベートで支配者思考を打ち破る!
リザベーションとクオリファイアとは?
仮面ライダーの敵は本当の敵か?
便利な並列脳を手に入れよう!
同時に7つのことに集中する


Step 6 世界一豊かな人生を送るとは?

子どもは好きなだけ甘やかす!
東大を目指すのは時代遅れ?
日本の大学制度は失敗か?
学問に没頭するイェール大学
まず「最先端ありき」のカーネギーメロン大学
IQは何のために上げるのか?


おわりに


 この目次はとてもよく考えられているように思えます。目次を眺めるだけである程度の内容が想像できるからです。

 ただし、注意しないといけないのが、この本のタイトルにもなっている「IQ」という言葉の意味です。
 どういうわけか、これを「IQテストの結果」と混同する人がいます。ですが、ここで言うIQは「抽象思考ができる能力を数値化したもの」です。IQテストは数値化の手段に過ぎないわけで、本書でフォーカスしているのは能力そのものです。テクニックだけで高い数値をたたき出したとしても、IQが高いわけではないのです。
 ここを押さえておかないと、「IQ(テストの数値)が高くても役に立たないんじゃないか」という意味不明な感想を持つ人が出てきます。無論、抽象思考ができる能力が高くても無意味というのであれば話は別ですが、そういう人は単に学力テストの結果と混同してます。学力テストで高得点を目指すだけの日本の受験勉強がIQアップの役に立たないことは、本書でも指摘されているのですが。

 『IQ200になる習慣』として挙げられているのは、畢竟「物事の理由を説明する」ということにつきます。説明というのは、物事を抽象化して体系付けることですから、この訓練をすることで抽象化能力が上がる=IQが上がるという具合です。このあたりは『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』にも書かれていましたね。
 他にも並列思考の訓練や、ディベートに代表される高IQの利用法など、細かく見れば色々書かれているのですが、そこは本書を読んでください^^

 おそらく書評ブログを読む人にとっていちばん気になるのは、「Step 4 IQが上がる読書法」ではないでしょうか。この箇所はドクター苫米地の他の著書には書かれていなかったことなので、天才の読書に対する考え方がうかがえる興味深いものとなっています。
 大雑把にまとめてしまうと、「読書はIQを上げるのに有効な方法」だが「興味のある分野だけではなく、ジャンルを問わず」「今売れている本を大量に」「疑問を持って理由を考えながら」読むべきであるということです。目次を並べるだけで内容がわかります(笑)
 なぜそうしなければならないのかは、本書を読んでみてください。

 ちなみに、苫米地先生が最低ラインとして課すノルマは月100冊です。こういうノルマを課されると燃えてくる人にはオススメですね(笑)1日3〜4冊なので、読書好きなら普通に読んでいる量です(対象はビジネス書ですから)。それを「疑問を持って理由を考えながら」やればいいわけです。これだけでIQが高まるならやらない手はありません。さっそく実践していこうと思います。

 自己啓発・能力開発書にテクニックを求める人には、具体的な手順を指示しているわけではないのであまり好かれない内容かもしれませんが、アウトラインさえわかれば自分なりに試行錯誤できる人にはオススメします!

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posted by こまち at 13:45| 読書法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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